環境
- 自宅(eo光、キャッシュDNSサーバ、自前のDDNSクライアント)
- ムームードメイン、権威DNSサーバ(Kagoya VPS)
はまったところ
- キャッシュDNSサーバの/etc/resolv.confにIPv6を追加していなかった。
- 新しいレンタルルータに替えるだけでIPv6で外から繋げられるかをeoに問い合わせても、回答がはっきりとしなかった。結局は、ルータの交換でいけた。自分の聞き方がわるかったのか何だったのかよくわからない。
- ムームードメインの設定画面からでは一つのネームサーバに対して一つのレコードしか登録できず、A、AAAAの二つを設定できない。その為、サポートに設定内容を渡し、情報編集手続きを代行してもらう必要があった(依頼から二営業日内に完了)。
対応前の状況
自宅(eo光)
- IPv6は以前に申し込み済みで、各端末にグローバルなIPv6アドレスが割り振られているが、ルータかどこかで弾かれている(プロトコル関係なしにLAN側発信の通信は確立できるが、外側からは確立できない)。
- キャッシュDNSサーバ(Debian9)あり。
旧権威DNSサーバ(CentOS6)
- IPv4アドレスのみ割り振られている。
作業概要
自宅
- eoに申し込み、レンタルルータを新しいものに変更する(二千円)。
- DDNSクライアントの修正。
- キャッシュDNSサーバの設定変更。
新権威DNSサーバ
- 新しくIPv4、IPv6アドレスが割り振られるサーバを立ち上げ、そちらに移行する。
作業詳細
自宅
- 新しいレンタルルータと置き換える。
- 管理画面よりIPv4のNAPT設定、IPv6のフィルタリング設定を行う。
- DDNSクライアントを、IPv4、IPv6アドレスを取得し、A、AAAAレコードを更新できるように修正。
- キャッシュサーバの/etc/resolv.confに自身のIPv6アドレスを追加。
権威DNSサーバ
- 新サーバ用に新しくインスタンスを立ち上げる(CentOS7)。
- bind namedインストールし、設定。
DNSサーバーの引っ越し~トラブル発生を未然に防ぐ手順とポイント~
を参考に旧サーバ、新サーバを設定。 - ムームードメインにてネームサーバに対し、A、AAAAレコードを設定。
上記完了後、グルーレコードにA、AAAAレコード両方に正しいアドレスが設定されている事を確認。 - 念のため、IPv4を無効にし、IPv6のみの環境で名前解決が行えることも確認。
- 旧サーバに問い合わせが来ていないことを確認後、旧権威DNSサーバを停止する。
参考資料
JPRS トピックス&コラム No. 019(2011)https://jprs.jp/related-info/guide/019.pdf
JPRSの方たち著(2011)「実践DNS」ASCII